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駿台医学部コースの授業料や評判・コースは?レベルや学費、受講生の声なども紹介

本記事では、駿台予備校の医学部コースの特徴や種類、学費、合格実績、評判などを詳しく解説します。
これから医学部受験を考えている高校生や浪人生、そしてその保護者の方々にとって、駿台予備校の医学部コースがどのような選択肢となるのかを明確にするための参考となるでしょう。

駿台の特徴

まず、最初に駿台の特徴について解説していきます。

100年以上の歴史

駿台予備校は、1918年に創立され、2018年に創立100周年を迎えた、日本を代表する伝統ある予備校です。
創立以来、「難関大学合格を目指す」という理念のもと、質の高い教育を提供し続けており、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、そして医学部医学科への高い合格実績を誇っています。
長年の指導実績に基づいた授業はもちろん、近年ではICTを積極的に活用するなど、時代に即した教育改革も進めており、学習環境のさらなる向上に取り組んでいます。
100年以上にわたって培われた信頼と実績は、現在も多くの受験生と保護者から高く評価されています。

充実した講師陣と教材

駿台予備学校の大きな強みの一つが、充実した講師陣と質の高い教材です。
講師陣は、難関大学の入試傾向を的確に分析し、それに基づいた多様で戦略的な授業を展開しています。
入試に精通したプロ講師が多数在籍しており、それぞれの専門分野や出身学部を活かした指導スタイルが、生徒の理解をより深めています。
また、授業では生徒一人ひとりの理解度や学力に応じて適切なヒントやアプローチが提示されるため、個別対応のようなきめ細かい学習支援が可能です。
教材面でも、駿台はオリジナルのテキストや問題集を用意しており、入試の最新傾向を反映した内容になっています。
演習量と質の両面で優れており、基礎から応用まで段階的に力をつけられる設計がされています。
このように、駿台予備学校では講師と教材の両面から、受験生を徹底的にサポートする体制が整っています。

医学部専門校舎(市谷校舎)の存在

駿台予備学校には、医学部受験に特化した専門校舎として、「市谷校舎」と「梅田校舎」が設置されています。
市谷校舎は1980年に開校され、40年以上にわたって医学部受験指導を専門に行ってきた伝統ある校舎です。
ここでは、東大理三をはじめとする国公立・私立の医学部を目指す全国の優秀な受験生が集い、高い志を持った仲間と切磋琢磨できる学習環境が整っています。
その環境は、生徒にとって学習面だけでなく精神面でも良い刺激となり、「周囲の努力に触発されて自分ももっと頑張ろう」という前向きな緊張感が自然と生まれます。
こうした雰囲気や指導体制が、市谷校舎の圧倒的な合格実績を支えており、「医学部を本気で目指すなら駿台の市谷校舎」という評判が定着している理由でもあります。
さらに2023年度には、関西圏の受験生向けに梅田校舎が新たに開校し、駿台の医学部専門教育は全国へと広がりを見せています。
梅田校舎でも市谷校舎と同様、医学部受験に最適化されたカリキュラムと環境が整っており、今後さらなる実績が期待されています。

駿台医学部コースの種類とレベル

次に、駿台医学部コースの種類とレベルについて解説いたします。

EX演習コース(最難関向け)

まず、EX演習コースについて説明します。
EX演習コースは主に最難関大学の医学部医学科を目指す受験生を対象とした、ハイレベルな演習中心のコースです。
医学部医学科の入試に求められる高度な思考力、応用力、記述力を養成することに特化しています。
また、実際の入試問題やそれと同等レベルの高い問題を用いた演習が中心です。単に知識を詰め込むのではなく、それをいかに応用し得点につなげるかを重視します。

志望別コース(国公立・私立別)

次に、志望別コースについて説明します。
志望別コースは国公立医学部、私立医学部など、志望大学別の対策を行うコースです。
基礎から応用、実践まで、段階的に学力を高めていきます。
前期は基礎力定着、後期は応用力・実戦力養成を重視したカリキュラムです。
共通テスト対策と各大学の二次試験対策をバランス良く行っており、大学別の対策講座も充実しています。

プレミアムサポートコース(基礎固めから)

次に、プレミアムサポートコースについて説明します。
プレミアムサポートコースは、基礎を固めて合格に必要な力を養成することを目的としているコースです。
基礎学力の定着に不安がある生徒や、医学部合格に向けて基礎から学びたい生徒向けとなっています。
従来の授業に加えて、ICT教材とコーチングを組み合わせたより個別最適化された学習を提供しています。
具体的には、AIを活用した教材「atama+」を用いて、生徒一人ひとりの習熟度に合わせて、効率的な学習をサポートします。

各コースの特徴と選び方

コースの選び方としては、それぞれの目的やスタイルによって考えましょう。
「プレミアムサポートコース」は、基礎から応用を学びあらゆる大学へ合格する力をつけるコースであるため、まだ志望校が明確に決まっていない人、基礎からしっかりやりたい人向けです。
「志望校コース」は、すでに志望校が決まっている人におすすめです。
「EX演習コース」は、駿台の中でも認定が必要なので、基礎学力がすでにあり難関医学部を目指す人におすすめのコースと言えます。

駿台医学部コースの学費と費用

次に、医学部コースの学費と費用について解説いたします。

コース別学費一覧

コース名 入学金 学費(年間)
EX演習コース(国公立大) 100,000円 1,130,000円~
EX演習コース(私立大) 1,250,000円~
志望校別コース(国公立大) 1,100,000円~
志望校別コース(私立大) 1,020,000円~
プレミアムサポートコース(国公立大) 1,180,000円~
プレミアムサポートコース(私立大) 1,100,000円~

学費に関しては地域やオプションによって異なります。

追加オプション(個別指導など)の費用

上記のコースには、それぞれ個別指導オプションがあります。
完全1対1の個別指導で、生徒の学習状況に合わせて課題を克服していくオプションコースです。
EX演習コース(私立大)のみ、週1回で学費と別で+457,500円、週2回で+870,000円、週3回で1,282,500円となっています。
その他のコースは、全て週2回+825,000円(1年)か+503,250円(半期)があります。
また、医系推薦強化コースというオプションもあり、それは、推薦入試に必要な志望理由書と面接の対策講義を含んだコースで、上記の学費に+200,000円になっています。
校舎によって個別指導の金額が違う場合がありますので、詳しくは駿台校舎にお問い合わせ下さい。

奨学金制度や学費補助制度

駿台では受験生の経済的負担を軽減し、学びの機会を広げるためにさまざまな奨学金制度や学費補助制度を設けています。
以下に主な制度をまとめました。

内容 対象・条件
経済支援奨学制度 授業料から最大30万円減額 世帯所得373万円以下、申込時に申請
前年度高3生クラス・高卒クラス在籍生学費減額制度 入学金全額免除に加え通常授業料よりも10万円が優遇された料金設定 過年度在籍生や駿台のオンライン講座受講者など
被災者特別支援制度 授業料の一部減額 被災地域居住者、証明書提出が必要
国の教育ローン利息相当額補助制度 国の教育ローンの利息相当額(上限8万円)補助 「国の教育ローン(日本政策金融公庫)」を利用して本校に入学を予定している方、書類提出必要
入学金免除 入学金全額免除または半額 説明会参加、模試・講習受講者、兄弟姉妹在籍など

これらの制度を上手に活用すれば、経済的な負担を軽減しながら質の高い受験対策を実現することが可能です。
ただし、多くの制度は入学手続き時に申請が必要であり、加えて証明書類の提出が求められる場合もあります。
制度の利用を検討している方は、スケジュールに余裕をもって早めに準備を進めることが大切です。

駿台医学部コースの合格実績と偏差値

次に、駿台医学部コースの合格実績と偏差値について解説いたします。

最新の合格実績データ

2024年度 最新合格実績(一部抜粋)
国公立大
東京大学 京都大学 大阪大学 北海道大学
名古屋大学 東北大学 九州大学 一橋大学
東京工業大学 横浜国立大学 大阪公立大学 その他
私立大学
早稲田大学 慶應義塾大学 東京理科大学 上智大学
日本大学 明治大学 中央大学 立教大学
同志社大学 関西大学 立命館大学 その他

駿台予備学校では、2024年度も全国トップクラスの合格実績を誇っています。
主要大学の合格者数は、東京大学1,460名、京都大学1,388名、大阪大学781名、名古屋大学267名、早稲田大学3,719名、慶應義塾大学2,703名となっており、難関大学への強さが際立っています。
医系分野でも高い実績を誇り、薬学部や歯学部を含めた医系大学の合格者数は合計7,331名にのぼります。
特に注目すべきは、医学部医学科における合格者数が4,018名と、全国屈指の結果を残している点です。

国公立・私立別の合格者数

2024年度 最新合格実績(一部抜粋)
国公立大
東京大学 41名 京都大学 63名 大阪大学 50名 北海道大学 32名
筑波大学 28名 東北大学 40名 東京医科歯科大 33名 神戸大学 40名
大阪公立大 40名 九州大学 29名 京都府立医科大 53名 その他
私立大学
慶應義塾大 69名 順天堂大学136名 東京慈恵会医科大84名 帝京大学 48名
大阪医科薬科大99名 関西医科大215名 日本医科大学117名 東京医科大 88名
昭和大学 78名 日本大学 43名 藤田医科大 102名 その他

駿台の2024年度の医学部医学科の合格者は4,018名でしたが、内訳としては、国公立大学医学部医学科の合格者は1,788名私立大学医学部医学科の合格者は2,230名でした。
いずれも模試のみの利用者は含んでおらず受講者のみの実績となっています。

難関大学(東大・京大・慶應など)の合格実績

2024年度における駿台予備学校の難関大学医学部の合格実績は、きわめて高水準となっており、東京大学医学部に41名、京都大学医学部に63名、慶應義塾大学医学部に69名が合格しています。
これらの大学の医学部医学科の定員はいずれもおおよそ100~105名であることから、各大学の合格者の約半数が駿台で学んだ生徒で占められている計算になります。
この数字からも、駿台が医学部受験において圧倒的な実績を誇っていることがわかります。

駿台医学部コースの偏差値とランキング

駿台医学部コースに偏差値はありませんが、志望する大学によって自ずとコース別の偏差値が分かれて来ますので、各大学医学部の偏差値を元に駿台医学部コースのおおよその偏差値を推測してみましょう。

コース名 志望校 偏差値
EX演習コース(国公立大) 東京大学・京都大学など 68~73
EX演習コース(私立大) 慶應義塾大学・順天堂大学など 63~73
志望校別コース(国公立大) 大阪大学・名古屋大学など 65~70
志望校別コース(私立大) 大阪医科大学・昭和大学など 60~65
プレミアムサポートコース(国公立大) 地方国公立大学など 62~67
プレミアムサポートコース(私立大) 北里大学・近畿大学など 52~60

上記は大学の偏差値を参考にしていますので、受講する際に必要な偏差値ではありません。

駿台医学部コースの評判と口コミ

次に、駿台医学部コースの評判と口コミについて詳しく解説いたします。

受講生の声(良い点・改善点)

まずは良い点です。

「授業では要点を押さえた分かりやすい説明をしていた。
出る問題の予想をしてくれて、勉強計画を立てる上でも目処をつけやすかった。
授業によっては理解できているか確認してくださる授業もありよかった。」

「質問対応や、時には進路指導にも積極的だった。
無理に難しい問題を解かせるのではなく、つまづいている所を探し、そのレベルにあった指導をしてくれた。」

出典:医学部予備校マニュアル

続いて改善点です。

「授業に関しては淡白。
先生にもよるとは思いますが当てられることもなく質問がしたければ授業後に聞きに行く感じ。
サポートに関してもあまり親身では無いように感じた。」

「難しい。
駿台はある程度自分で勉強ができることが前提なので、初学者には門前払いみたいになることがある。」

出典:医学部予備校マニュアル

良い点として単に難問を解くだけでなく、生徒の理解度や成長に合わせた指導が高く評価されています。
また、学習面だけでなく将来設計にも寄り添うサポート体制も好評です。
一方で、駿台は「自分で計画を立てて学びを深められる生徒」にとっては非常に合っている環境ですが、受け身な学習スタイルや、初歩からの手厚いサポートを求める層にはミスマッチを感じやすいようです。

他の予備校との比較

次に、代表的な有名予備校4校(駿台・河合塾・東進・四谷学院)の特徴を比較表にまとめました。

塾名 駿台 河合塾 東進 四谷学院
特徴

・難関大学合格実績No.1

・集中力が持続しやすい50分授業

・ICTの活用が進んでおり、場所や時間を選ばない勉強ができる環境が整っている

・全国の敏腕講師から一流の指導を受けることができる

・講師陣が毎年の大学入試を分析して作成した教材を使用

・映像授業やオンライン授業など様々なサービスを展開

・効率的なカリキュラム

・徹底的アウトプット

・予習重視のカリキュラム

・短期間で能力が習得可能な高速で行うアウトプット講座

・基礎重視

・独自の55段階学習法

・集団授業と個別指導の「ダブル教育」

学習スタイル

・集団授業

・ICTを活用した学習環境

・集団授業

・映像授業

・オンライン授業

・映像授業 ・集団授業+個別指導
向いている方

・ハイレベルの授業に参加したい方

・刺激を受けられる環境の中で学習したい方

・短時間授業を収集して受講したい方

・充実した環境野中で学習したい方

・ハイレベルの教材で学習したい方

・志望校に向けて特化したカリキュラムで進めたい方

・マイペースで学習したい方

・効率的に勉強を継続したい方

・先取り学習で受験勉強に余裕を持ちたいとお考えの方

・基礎に不安がある方

・個別に手厚く指導を受けたい方

・医学部志望だが、まだ自信が持てない方

予備校により特徴が異なり、その特徴を活かした様々なコース設定があります。
駿台予備校は合格実績があり、医学部合格に特化したコースもあります。
また、集団授業であるため同じ志を持つ生徒同士で互いに刺激しあいながら勉強できるといったメリットもあります。

駿台医学部コースの入学方法とクラス分け

続いて駿台医学部コースの入学方法とクラス分けについてです。

入学試験の概要

駿台予備校の医学部コースは、国公立大学と私立大学向けに分かれており、さらにそれぞれ「EX」、「スーパー」、「プレミアムサポート」の3つのカテゴリーに分類されています。
私立医学部向けには「プレグラス」という特別なコースも用意されています。

EXコースは非常に難易度が高く、医学部志望者の中でもトップ層を目指す生徒向けのコースです。
このコースに入学するためには、成績基準をクリアする必要があり、駿台模試や他校・他社模試の成績をもとに学力が評価されます。
もし成績基準を満たしていない場合でも、診断テストを受けることで、結果に応じた認定を受けることができます。
一方、スーパーコースやプレミアムサポートコースは、認定基準が不要で、無試験で申し込みが可能です。

クラス分けの基準と方法

駿台の高卒クラスに入学した全員を対象に、前期開講前にプレースメントテストというものを実施しています。
このテストを通じて、各受験生の基礎力や応用力を評価し、受講生がどのレベルのクラスにふさわしいかを判断します。
特に駿台では、国公立医学部や私立医学部を目指す生徒のため、受験科目(数学、英語、化学など)の学力を幅広く評価します。
具体的な基準については公開されていませんが、高い学力を持つ生徒は難易度の高いクラスに、基礎からしっかり学びたい生徒はもう少し基礎的なクラスに振り分けられることになります。

途中からの入学や転コースについて

コースの変更は基本的に可能ですが、変更可能期間や変更コースに制限がある場合があります。
また、変更前コースよりもレベルが高いコースへの変更を希望の場合は診断テストあるいは成績認定が必要となります。

浪人向けコース

浪人生向けのコースについてまとめました。

コース名 特徴
EX演習コース

難度の高い授業とテスト演習・解説講義の最難関コース。

入試本番に向けて実践的な学力を養う。

志望別コース

基礎から実践まで積極的に触れていくコース。

前期:基礎定着、後期:応用力・実践力を軸に学習し、入試本番に望む。

プレミアムサポートコース

徹底的な基礎定着と駿台コーチングをフル活用できるコース。

ICT教材を活用し、あらゆる大学の医学部合格を目指す。

プレグラスコース 私立医学部の入試傾向に特化しているコース。小論文・面接指導が充実しており、短期間での得点力向上を図る。

どのコースも、授業や教材の質の高さ、医学部受験に特化したノウハウが駿台ならではの強みです。
志望校や学力、学習スタイルに合わせてコースを選択しましょう。

まとめ

今回は、有名医学部予備校である駿台医学部予備校の医学部コースについて様々な角度から詳しくご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
圧倒的な合格実績を誇る駿台予備校は、入塾を検討している方も多いことでしょう。
ハイレベルなコースから志望校合格に特化したコースまで、さまざまなニーズに対応したカリキュラムが用意されていますので、少しでも気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

駿台予備校についてもっと詳しく知りたい方はこちら

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